最大風速約100m/sを実現する大型風洞試験設備
― 微風から強風まで。ソニックの風速計開発と品質を支える高精度な評価環境 ―
当社瑞穂工場に最大風速約100m/sの大型風洞試験設備を保有しています。低風速0.5m/sから強風域まで幅広い条件を再現し、超音波風向風速計の開発・評価・検査を支えています。
2020年12月に完成した本設備は空気を循環させるゲッチンゲン型風洞です。従来設備では難しかった大型製品の社内評価を可能にし、測定データの信頼性向上と設計から評価までの開発サイクルの迅速化につなげています。
最大風速は
約100m/s
低風速からの評価は
0.5m/s〜
従来風洞比・吹出口開口面積により
約7.1倍
大型風洞を支える4つの特長
01|微風から強風まで、幅広い評価領域
低風速0.5m/sから最大約100m/sまで、幅広い領域での評価が可能です。屋内用から屋外用まで多様な風速計の開発・検査に活用しています。
02|大型製品にも対応する吹出口
吹出口は対辺800mmの八角形で設計し、従来の対辺300mmの風洞と比べ開口面積が約7.1倍となり、評価対象の幅が広がりました。
03|均一性に優れた風速分布
風速20m/s時、吹出口中心付近における風速分布の偏差は0.2%以内で、精度の高いデータ取得を支えます。
04|信頼性を支える基準器と可動検定台
産業技術総合研究所で校正した風速基準器を使用しています。水平回転や上下左右の位置調整を自動化した検定台により、多角的な評価が可能です。
自社開発を加速する、実践的な試験設備
200kWのモーターで軸流ファンを駆動し、インバータ制御によって風速を調整します。設備の全長は約17m、幅は約5.5mです。自社で大型製品を評価できる環境を整えたことで、必要な時に即座に試験が実施できる体制を構築しました。
クリーンルームなどで用いられる3次元超音波風向風速計「WA-790」や、屋外用の超音波式風向風速計「SAシリーズ」「SATシリーズ」の検査などに活用しています。評価対象の向きや位置を変えながら、風速だけでなく風向に関わる特性も確認できます。
気象観測や社会インフラの信頼性を支える
本設備で開発・検査されるSAシリーズは、気象庁のアメダスや高速道路の気象観測などにも使用されています。当社ではこうした現場で求められる信頼性を社内の評価技術によって支えています。
社外のお客様に設備利用サービスのご提供
本風洞試験設備は社外のお客様へのオペレーター付き貸出も承っています。試験内容や利用条件については、当社または販売店までお問い合わせください。
大型風洞試験設備 主な仕様
| 方式 | ゲッチンゲン型(循環式)、インバータ制御 |
| 完成 | 2020年12月 |
| 最大風速 | 約100m/s(紹介上の表記) |
| 低風速評価 | 0.5m/sから |
| 吹出口 | 八角形、対辺800mm |
| 風速分布 | 20m/s時、吹出口中心付近(Φ600mm内)で偏差0.2%以内 |
| 主ファン | 軸流ファン/200kWモーター |
| 設備寸法 | 全長約17m、幅約5.5m |
| 二次標準器 | 産業技術総合研究所で校正(WA-790、NPL型ピトー管) |
| 検定台 | 水平回転・上下左右移動:自動/前後・傾斜:手動 |